下組郷字平尾の山林中にある。ローマ字組み合わせ紋様を持つ、「富永二介妻」銘入りの自然石立碑である。
長方形状の配石墓に立碑を伴う墓碑で正面上部に円を刻み、その中にCRVSの組み合わせローマ字があり、上に省略符号があるので、Christus(キリスト)のhとist が省かれたとも考えられる。円下の組み合わせローマ字MACIは、読み方に論議があるが、富永二介妻のクリスチャン・ネームとしてメンシアをあてる。碑銘は「元和八年壬戌富永二介妻七月十五日」と縦書3行に刻まれている。大村藩士富永二介なる人物の資料があり、組み合わせローマ字紋の美しさなど造立当時の姿を残す貴重な墓石である。
大きな地図で見る